大事なことは観客席で教わった(あんまり行けないけど)

せっかくなのでこの勢いで野球の話をしたいと思います。

昨日久しぶりにマツダスタジアムで応援して、生観戦の楽しみをたっぷり味わいました。特にホームスタジアムは格別だね。選手弁当おいしかったな。

数年前に同じくマツダスタジアムに行ったのがはじめてのプロスポーツ観戦というデビューの遅さなのですが、その時まったく度肝を抜かれてしまいました。

何にかというと、スタジアムに集まった3万人(ビジター応援のひともいるけどね)が、みんな声を合わせて同じチームを応援してる光景に。

よく考えたら当たり前のことなのですが、それでもその場の雰囲気にびっくりしてしまいました。みんながグラウンドを見つめ、いっせいに同じ歌をうたって贔屓チームの勝ちを願う光景に。誰かを応援したい、という前向きな気持ちで人がまとまるって面白い。そんな空間に居合わせた経験ほとんどなかったから驚いてしまいました。普段私が出没するのはお店とか図書館とかカフェとか、みんながばらばらのことしてる場所だからね。

スクワット応援したり選手応援歌を歌ったり、みんなで応援する楽しみをたくさん味わいましたが、私が一番好きなのはみんなの声が「思わず」揃っちゃう瞬間です。選手がホームランを打ったときなんかにスタジアム全体が「おお!」という歓声に包まれる。その、自然発生的にみんなの声が重なる瞬間が一番好きです。

一番最初に観に行った試合では、9回裏に逆転サヨナラのチャンスが巡ってきました。観客も疲れてガラガラになった声を張り上げます。ツーアウトになって出てきたバッターに期待をかけて選手応援歌を大合唱。その日一番の盛り上がりでした。

みんなが息をのんで見守るなか、バッターがツーストライクまで追い込まれました。お客さんたちが打てーと叫んでます。私も思わずがんばれーを声を上げてました。で、ピッチャーがボールを投げて、バッター三振。

その瞬間、合図があったわけでもないのに3万人が同時に「ああ」とため息をついたのです。三振したバッターも同じタイミングでため息をついてました。悔しそうな選手の顔が見えました。びっくりするほど悔しそうな顔でした。

そのとき、負けて悔しい、と思うより先に三万人のため息にびっくりしてしまいました。そんな音なかなか聞けない。選手と観客の声がぴたりと重なるなんて。スタジアムとは不思議な空間です。

昨日もそういう音をたくさん聞きました。お!?ホームランになりそう!?という時の「わー!!」、打球がのびずあえなくフライになったときの「ああ…」、そして残念だったねという照れたような笑い声。勝ち試合だったのでたくさんの歓声が聞けた昨日は運がよかったわ。

京都住まいでテレビ観戦がほとんどですが、やっぱりスタジアムに行きたいなぁ。テレビではあの声は聞けないもの。

次は夏に帰省する予定です。いい席とれるかな。