はじまりは手探りから

以前、語学学校へ通い始める話しましたっけ。したね。

もう実際に授業が始まったのですが、予想通り悪戦苦闘しています。いったい何を勉強しているのかというと、翻訳の技法。本が好きなのがこうじて自分でもやってみたくなったのです。

毎週課題を訳してを先生に添削してもらうのですが、返却された原稿を見ると悲しいくらいチェックが入っています。見ると涙目になります。比喩的にではなく、本当に目のふちが湿っぽくなってしまいます。だって一生懸命訳したからさ…。今の自分にできる100%の力で。

しかし先生によると、いちいち傷ついては身がもたないよ!とのことでした。そして、あまり気負いすぎて臨むのもよろしくない。100%を目指そうとすると息切れしちゃうし、うまく行かないときに諦めやすくなってしまう。それより、どんな課題が来ても(テーマの得意不得意にかかわらず)常に80%の仕上がりに持っていける方がいい。

傷つかない、というのは心の弱い人間にとってはなかなか難しいことですが…でもその打たれ強さはぜひとも欲しい。それがあったら何でもできる。

ちなみに私の場合「意訳しないように」と注意されることが一番多いです。ついつい好きに訳したくなるのでブレーキをかける必要があります。我が強いのが訳に出るんだよ。おおこわい。

その一方で「訳すのが小説だったら面白い原稿になるんじゃないかな。自分のいいとこは潰さないように」との助言も受けました。どこまでが「いいとこ」でどこからが「矯正すべき欠点」なのか、境界線はまだよく見えません。時間をかけて焦らずにそのラインを探ることにします。焦るのが一番だめね。