英雄列伝

日曜の夜に元気の出る一冊を。

 

アメリカのめっちゃスゴい女性たち

 

 逆境こそ、またとないチャンスである。

女も男も、人種も生まれも関係ない、
やる気と努力で栄光をつかんだ55人の
ワクワクする負けない人生!

 

先週末新聞の広告欄で見つけ、すぐさま本屋に買いに行きました。おもしろい。あまりにおもしろい。ページをめくる手がとまらない。

 

アメリカが誇る55人の女性が紹介された豪傑列伝。9割くらいは初めて名前を聞く人たちでしたが、どうやらアメリカでは影響力が非常に強い女性たちだそうです。勉強になるなぁ…。とくに波乱万丈な人生をおくっている人が集められていて、目をぱちくりぱちくり炎症を起こす勢いで瞬きしながら読みました。

 

とくに気に入ったのは「グロリア・ステイネム(『ミズ』という言葉をつくった、モテ系フェミニスト)」「ベティ・アン・ウォーターズ(冤罪の兄を救うため、居酒屋のウェイトレスが30代で弁護士に)」「テンプル・グランディン(自閉症だから動物の気持ちが分かる。家畜処理を変えた動物学者)」の項です(カッコ内の説明はもちろん本から借りてきました)。

 

この紹介読んだだけでも興味そそられるでしょ。こんな豪傑が55人大行進ですよ。薄幸の美女なんかひとりも見当たらない。みんな、たくましく(時にあつかましく)自分の力で生きていく女性ばかりです。かっこよすぎ。

 

トップバッターとして取り上げられたのは、アメリカで最も有名なトークショーホスト、オプラ・ウィンフリー。たいへんな影響力を持った慈善家としても知られる女性ですが、本でも指摘されてる通り日本では知名度がとても低いのが不思議なとこ。

 

かくいう私も、かつて大学のゼミで名前を出されてぽかーんとした経験があります。「名前は聞いたことありますけどお笑い芸人ですか?それとも上沼えみこみたいなひとですか?」と質問して先生の爆笑をかいました。「むしろ黒柳徹子みたいな感じ」と教えてもらって、それっていったいどんな感じよ、と頭を抱えた八年前。(タレントでもなくお笑い芸人でもなく上沼えみこでもないのに自分のトーク番組を持ってる女性、という存在が理解できなかったあたり、発想が狭い…)。ま、たしかに先生のいうとおり黒柳徹子枠だね。オプラの方が100倍元気だけどな。こっちの方が若いしな。

 

 

この本、できることなら世界各国のバージョンが読みたいです。アメリカの女性たちがとりわけパワフルってのもあるかも知れないけど、他の国にも豪傑たちがいっぱいいるんじゃないかな。もちろん日本版も読みたいです。トップバッターはもちろん黒柳徹子で。