ハウスキーピング for なまけもの

以前、家事に挑戦してみようと心に決めて以来、「片付け」の在り方について考えています。

 

幸い近頃お掃除ブームが来ているようで、整理整頓の指南書が続々と出版されています。3,4冊読んでみて、片付けというものが多少私にも見えてきました。

 

学んだことをまとめてみるに、物理的な家の秩序を保つために必要なのは「システム」です。仕組みといってもいいかも知れません。どういうことかというとね、たとえばコンビ二のレジを思い浮かべてほしい。レジていろんな種類の硬貨や紙幣でごちゃごちゃしてもおかしくないのに、絶対に混乱しないでしょ。それはなぜかというとレジスターの中身が、500円硬貨はここ、一万円札はここってきちんと分けられてるからです。しかも単に分類されてるだけじゃなく、使われる頻度を考慮して、手前に硬貨、奥に紙幣という配置の工夫がなされてる。この「使い勝手を考慮した工夫」のなされた「分類」をシステムと呼びます。だからレジというのはお金を短時間で(お客さんを待たせないようにね)管理する優れたシステムだと言えるでしょう。

 

そのシステムという言葉を利用すると、掃除という行為は以下の3つに分類することができると思うのです。

 

①システムの構築

②システムの維持

③システムの更新

 

①はまずシステムを作り出すこと。「ここにはこの種類のものを置こう。そうしたら使いやすいね」と考えることです。

 

先日、混乱しがちな食器棚に秩序をもたらすべく、棚の中にプラスチックのかごを導入しました。かごによって食器がグループ化され、「ご飯を食べるときによく使うもの」「カトラリー」「何か飲むときに使うもの」「お客さんが来たときに使うもの」などのように分類されました。そのかごたちは、使う頻度が高い順に食器棚の取り出しやすい位置に収められていきます。使うときはごそっとはこごと引き出します。これで食器棚システムの初期バージョンができあがり。

 

②はもっとも日常的に行う行為です。食器棚の例でいけば、洗った食器を乾かして、それぞれが所属するグループに戻してあげることです。この「維持」がなるべく少ない負担で可能になるのが優れたシステムです。だって「食器を食器棚に収める」という行為は、365日毎日すること(いや30日くらいはさぼってるかもな)なので、ストレスがなるだけないようにしなければなりません。そうじゃないと管理という業務が嫌いな私には続けられないねー。

 

②の維持がけっこうめんどくさいな、時間が掛かってしまうなと思ったら③「システムの更新」の出番です。食器のグループ分けが適切であったか、を見直し(「普段使いのお箸は『カトラリー』よりも『ご飯を食べるときによく使うもの』に入れた方が出す手間も片付ける手間も省けるのではないか?」とかね)、そのグループのよりよい置き場を考えたりします。場合によってはかごの大きさを変えたり、そもそも食器棚に置かないという選択をしたりします。食器棚のバージョンアップね。

 

ここはchanges for the betterの段階です。どんなシステムでも改善の余地はあるので、常に改訂していけばとんでもなく使いやすい食器棚が出来上がると思います。たぶん。私の推論によれば。

 

ここしばらく、平日は②だけをして、時間のある休日に①もしくは③をするんだ、と決めたので、片付けってものがちょっと楽になりました。よかったよかった。私他にやりたいことあるから掃除とか片付けなんて、たかが管理系のタスクに時間とられたくないんだな。片付けに興味がないなら興味がないで、徹底的にストレスレスなやり方を模索していこうと思います。え?性根を入れ替えて働き者の主婦になろうという気持ちはないかって?みじんもないね。みじんこほどもないね。