おっちゃんの主義主張

前回、近所の歯医者さんについて書いたけど、近所のお米屋さんも面白いよ。

 

京都のお米屋さんらしく100年続いてると店主が胸をはるそのお店は、私には目盛りの読み方すら分からないふるーい秤をいまだにメイン遣いするようなとこです。おっちゃんが一人でやってる小さなお店。こんにちはーお米くださいと買いに行くと、なぜか一番安いお米を勧められます。「高い米も安い米もそんなに味かわらんで!」というのがおっちゃんの主張です。まじで?この5kg4000円オーバーのブランド米も?と聞いてみましたが、「値段と味の評価はまた別や」と一蹴されました。そこでおっちゃんお勧めの安いお米を買うことになったのですが、しかしその方針で利益が上げられるのかなおっちゃん。

 

しかしそのおっちゃん、ひとつ譲れない信条があって、それは「白米至上主義」なのです。いつも「白い米を茶碗に盛って食べるのが一番の幸せやー」と言います。健康志向の私がたまに玄米とか分搗き米を頼むと、「白い米の方がおいしいで…」と悲しそうです。いやいや、そうは言っても5分搗きでお願いしますと頼むのですが、何度も「ほんとにそれでええの?」と確認されます。いいのよいいのよと押し切って精米をしてもらったら、精米終了後におっちゃんが「なるべく食べやすくしたろと思って6分か7分搗きにしといたで」と。米、頼んだより白くなってるやん。レジスタンスか。おっちゃんの白米への愛に負けてそのお米買って帰りました。ほんとあのお米屋さん大好き。