ガッツを割烹着につつみ

再生医療のニュースで盛り上がってますね。

 

研究内容が一番重要なのはもちろんなのですが、チームリーダーをつとめた研究者が若い女性というので、バイオの世界に姫あらわるとマスコミが色めきたっているようです。

 

あまのじゃくな私も、今回ばかりは心の中が祭りになってしまいました。だってさ、その研究者、自分と同い年なんだよ!!女性であれ男性であれ、同世代が偉業を成し遂げたと聞けばテンションがあがるのは当然ですが、加えて今回は同性でもある。しかも男性の分野と思われていた理系の世界でリーダーを張ったと聞けば、なんかもうスタンディングオベーションしたくなる。

 

「研究室の壁をピンクに塗った」とか「白衣でなく割烹着を着て研究してる」というエピソードを耳にしました。女性らしくてかわいい、といえばそれまでですが、むしろ彼女の発想の自由さに驚嘆します。割烹着を白衣代わりにするなんて、その手があったか。その柔軟さに惚れ惚れしてしまう。

 

そういや昔、理系の研究室で雑用のバイトしたことがありますが、その研究室の人たちが「最先端の研究をしたかったら柔軟な発想が何より大事」っていつも語っていました。職場環境でも働き方でも、遊び心を大事にして常識にとらわれないようにしなければと、いつも何かイベントして遊んでました。そういやバイト先での私の初仕事は「おみくじ作り」だったわ。理系ってぶっ飛んでるーて思いながら作ったけど、むしろぶっ飛んでなきゃいけない世界みたいです。

 

このニュース見てて、そういう発想力が重視される場では、女性であることが案外メリットになるかもしれないなーと思いました。男性と生物学的に違う構造になってる時点でさ、我々の発想は多少ずれやすいと思うのよね。それをうまく生かせたら、女性はこの世をもっと面白い場に変えられる気がする。

 

そうはいっても、何よりも彼女を魅力的にしてるのは「論文を手ひどい言葉でリジェクトされてもめげなかった」という不屈の精神であり、それは男性とか女性を越えた人間としての魅力です。そのガッツに深く深く敬意を表します。

 

久しぶりに明るいニュースで、よい刺激を受けました。女性として、人間として、私もそんなひとになりたいなーと思わせるような。卑小な存在ではありますが、それでも自分の分野で出来るだけのことをしたいなと強く思います。自分らしさを崩さないままでね。