片付けの教科書たち

片付け熱がさめやらず、毎日収納を吟味しています。昨日も魔窟と化していたクローゼットに秩序をもたらしました。かなりきれいに、かつ機能的になったので、見るのが楽しい。用もないのにクローゼットを開けたり閉めたりしています。

 
片付けってちゃんと考えながらすれば楽しいなぁ。行き当たりばったりの片付けは労多くして益の少ない、とんでもなく苦痛な労働だけど…。
 
もっと早く片付けの仕方を勉強しとけばよかったなとちょっと悔しくも思います。こんなのは技術だから習得したら勝ちじゃない。私が家庭科の先生なら収納の勉強に一学期は割くね。期末試験もする。実技テストにはシルバニアファミリーの「赤い屋根のおうち」を使ってさ。ウサギ一家の家族構成を提示し、家具と雑貨の山を置いて、「以上のものを用いて、この家族に最も適した収納・家具の配置を考えなさい」て問題にする。配点50点。
 
今回片付けを勉強するにあたって、教科書になってくれた本を記録しときたいと思います。
 
 
 
<片付け理論編>
 

部屋を活かせば人生が変わる

 

 

秩序だった部屋と暮らしを維持するために不可欠な行為、「掃除機をかける」「洗濯をする」「食器を洗う」。この掃除の三本柱をスムーズに行える部屋にするにはどうすればいいか、という着眼点が新鮮でした。まず「掃除」ありきで、それを邪魔しない部屋にしよう。いや一歩進んで住人が積極的に掃除したくなるような部屋にしよう、という目標はいいな。理にかなってる。(必然性無く特定の掃除機がおすすめされてるあたりに出版事情を勘繰ってしまったり、書棚に置く本のセレクトで自分の知性・個性を来客にアピールしようってくだりに怯えたりはしましたが、)一読の価値ありでした。

 

 

<片付け実践編>

 

片付けたくなる部屋づくり ~古い2Kをすっきり心地よく住みこなす「片付けのプロ」の暮らしテクニック65~ (美人開花シリーズ)

 

タイトルからうかがえるように、この本も「掃除を前提とした上での収納」て視点で書かれてます。こっちはもっとグラフィカルに具体的に、引き出しの中といった細部にまで至る収納方法を提示した本ですが。使いやすい収納を実現するために考え出された工夫の数々に、著者のクリエイティビティを感じます。

 

<おまけ>

新 ガラクタ捨てれば自分が見える (小学館文庫)

 

教科書でいえばコラムにあたる読み物として。

 

イギリス人が書いた風水本てとこが興味深くて読みました。風水がほんとに効果があるかどうかは興味ないのですが、風水によって掃除・片付けに付加価値が生じるのはいいなーと思います。普通にキッチンを片付けるだけでもいいんだけどさ、「キッチンのあるこのスペースを掃除したら向上心が高まるらしいよ!!!」と思いながら掃除したらテンションあがるじゃない。魔法とか呪術の世界。『砂の妖精』を愛読して育った人間なので、ついついこういう魔法の匂いのするものには惹かれてしまいます。